横尾忠則 Y字路
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商品カテゴリ: | アート,建築,デザイン
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セールスランク: | 143698 位
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参考価格: | ¥ 5,250 (消費税込)
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「Y字路」は様々な描き方と見方が可能な稀有なモチーフ
「Y字路と出会ったときに、今後はもう対象との出会いを求めたり、突き詰めたりする必要はないような、そういう気がした」と横尾は書いている。それは「Y字路」が、描き方によって変幻自在のヴァリエーションを生み、見方によって様々なシンボル、メタファーに変容しうる、横尾にとって運命的なモチーフであることを示している。「反復は決して回帰ではありません。むしろ前進です。」との言葉通り、同様のモチーフが時を置いて幾たびも描かれ、微妙に、あるいは大胆にそのニュアンスを変え続ける。見る側にとっても「Y字路」は、ひとつの道が2つに分かれる「分岐点」とも、向こうからくる2つの道がひとつに合わさる「合流点」とも、さらには3本の道が交わる「交差点」とも受け取ることが出来る。「Y字路」は様々な描き方と見方が可能なのだ。横尾は、「こっちがこう見てもらおうと考えて描いているわけじゃない。いろいろな見方があっていいと思う」とも書いている。
この画集では絵画の元となった資料写真が併載されているが、写真と絵画の差異こそが、作者の意図、作品の意味である。例えば、「駐車場→(右)」、「のぼり優先」といった、絵画に一定の見方を示すようなサインはきれいに消去されている。また、「ほとんどの作品が、それぞれ違う場所で撮った写真の組み合わせ」であり、「私物化していた想い出の場所はどこにでもあるただのY字路に変容」している。「作品がシリアスになることを防ぐ手段」として、「作品の中には様々なナゾが隠され」る。外し、組み合わせ、加え、換骨奪胎することで、記憶の中のノスタルジックなY字路は「私意識から切り離された風景」「普遍的な個」に姿を変える。この画集は、画題を借りれば「集合と拡散」「魂と肉体」「光と闇」…、様々な両義性を含み、その「交差の歓び」を存分に、新鮮に、繰り返し味わうことが出来るのだ。
東方出版
横尾流現代美術―私の謎を解き明かす (平凡社新書) ぶるうらんど ARTのパワースポット (ちくま文庫) ぼくは閃きを味方に生きてきた (光文社文庫) 見えるものと観えないもの―横尾忠則対話録 (ちくま文庫)
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