毒舌日本史 (文春文庫)
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ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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人気ランキング: | 61437 位
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参考価格: | ¥ 890 (消費税込)
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仏教者が語る日本史!和尚ばんざい!
今東光和尚の文章はやくざな語りのせいで俗な話のように聞こえてしまうが、
きっちり古典を収めた上での切り口で読む者を飽きさせない。この独特の
スタイルがあまりに印象に残るため、和尚の普通の小説を読むと逆に
物足りない感じがある。
この本は毒舌で歴史を語るというより、天台の僧侶が見る歴史観であり、
廃仏毀釈の及ぼした害や、神道と仏教のつながり、昔の日本人のモラルが
いかに宗教をベースにしていたかが良く見えてくる。この本のエピソード
のひとつひとつが十分小説になりそうなトピックなのに、おしげもなく
語られており、もったいないぐらいの感があるほどだ。
学生運動さかんなころに書かれた本なので、運動批判がチラホラするのが
うざい感じもするが、それ以外は今でも驚きの内容がふんだんに盛り込ま
れている。
今の時代に和尚が居てくれたら、どんな言葉を投げてくれただろう。
そんな思いにとらわれながら一気に最後まで読んでしまう本だ。
「えっ、そうなの?」の連続
博覧強記で毒舌家の元中尊寺貫主が語る、雑談交じりの教科書には載らない日本史の話。 今東光ならではの日本史裏話が次々に語られ、「えっ、そうなの?」という言葉が自然にでてしまう。ひょっとしたら専門家には良く知られた話なのかもしれないが、少なくとも私は今まで聞いたことがない話ばかりだった。 「古事記の『蛭子』とは蛭のような子のことではなく、天照大神の兄という意味だ」、「藤原家の人々の祖先は鎌足ではなく不比等、そして不比等は天智天皇の御落胤だ」など、興味深い話が満載。中には「ここまで断言していいのか?」という話もあるものの、日本史への好奇心は否が応にもかきたてられる。 味気ない日本史の話にはもう飽きた、という人にお勧め。
文藝春秋
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